47歳の独女が、迷走の日々を綴っています。

ザ・ノンフィクション~笑顔で生きるお母さんと僕の約束~感想

本・テレビ・食 レビュー
cgdsroによるPixabayからの画像
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ハイコのお気に入りの番組、ザ・ノンフィクション。
今年の3月に癌により享年35歳で亡くなった料理研究家の高木ゑみさんが取り上げられていました。お恥ずかしながらハイコは料理にそれほど興味がなく、存じ上げなかったのですが拝見させていただきました。

10年前に25歳で結婚、2012年一人息子蔵人くん(8歳)を出産し、2017年に離婚。
以降、女手一つで息子さんを育てていました。
そんな中、昨年10月に腰の痛みで病院に行ったところ、肺の癌がすでに全身に転移していることが判明。ステージ4の末期がんと診断されました。
しかしその時点で余命も言われなかったし、ご本人もきかなかったそうです。
自称スーパーポジティブ人間だそう。
2020年11月5日から癌治療を開始。
治療の副作用にも負けず毎日メイクをし、病室から動画を配信されていたとのこと。
その後、治療の甲斐あって12月15日に退院。
オリジナルグラノーラの開発など、新しい目標に取り組み、それを形にしました。
血液検査等の数値も良くなってきたとのこと。
気持ちが前向きになれば病気もよくなるを信条にしていましたが、やはりどうしてもつらいときはワーっと泣くそうです。→なんとなくハイコはここで少しほっとしました。
別れた旦那さんから癌を公表後に連絡があり、コロナ禍ということもあるのでzoomで息子さんを中心に連絡をとっているそう。
別れた後でも父親に変わりは無いので息子さんのそばにいてほしい、とのこと。
2月の定期健診では回復傾向にあり、日々目標を立てて期限をきめてやり、毎日配信のオンラインサロンも継続されていました。
やりたいことはまだまだある、しかしそう思っていた矢先、3月22日体調が急変し緊急入院することが決定、その後入院。
入院当日から集中治療室にはいり、3月25日容体急変。
それでも「負けるもんか」と息子さんと交換ノート始め、3月27日に会うことができました。
しかしこの時点で集中治療室を出られたのは家族との時間を作ってほしいという病院の判断であり、決して病状が良くなったわけではなかったのです。
最後の望みとして3月27日に病院のお風呂に息子さんと一緒に入った後、翌日3月28日永眠。
享年35歳でした。
亡くなられてから4か月。息子さんは今後父親と一緒に暮らすそうです。

以上のような内容でした。

すみません。独身、子ナシ、実家暮らしのハイコはほぼ共感できるポイントがありませんでした。
あまりにも違い過ぎて。
そして「ザ・ノンフィクション」的にもここまでポジティブな感じで最後まで行くとはおもわなかったんじゃないでしょうか。
高木さんも最後まで生きると信じて、この取材が元気になってからも残る映像だと思っての「ポジティブ」だったのかもしれません。
しかし心の機微というか、小さな気持ちの変化などは実際はあったはずです。
コロナ禍で末期癌の方を取材するという見えない障壁を感じずにはいられませんでした。

さて、ほぼ共感ポイントが無いと書いてしまいましたが、癌が見つかってから亡くなるまで半年も無かったというのは結構ショックです。
病は本当に急だし、この年齢になると身内でもすでに亡くなる方もでてくるので、その点は全く共感できないというわけではないです。
ちなみにハイコの場合の身近な死は父親、家にいるときの突然死でした。
その点、癌での死は言い方は問題ありますが、ある程度心の準備というかお別れの準備もできるので、突然死よりは周りの家族も悔いが残らないのかもしれないなと思っていました。
が、しかしそれはあくまである程度年齢がいってからの話で、高木さんのように若くてまだまだお子さんも小さくて、となると話は違います。
いずれにしても人の死はどんな形であれ悲しいし、やはり家族は最後の最後まで助かるという希望を捨てないと思うので、当然ながら突然死と同じく喪失感は半端ないでしょう。いくら心の準備があっても、極度の寂しさから徐々に思い出に切り替わるのにはどんなケースでも時間がかかるのだと思います。
とどのつまり、こういうテーマはそもそも共感云々の話じゃないですね。
人によって関係性も違えば、重いの深さも違います。
例えばハイコ父の葬式であいさつする程度のママ友から「わたしも早くに旦那を亡くしてね」なんてハイコ母が慰められても、だから何?ぐらいにしか思わないし。→あくまでも例えなので、実際慰められたわけじゃないです。
今この悲しい状況で、なんでお前にシンパシー感じなきゃいけないんだよ、もっと私の悲しみに集中させてくれというのが本音ではないでしょうか。

結局は本人がどう対峙して、時間の流れに任せるしかないと思います。
使いまわされたセリフですが「忘れる事なんてできないんだから」

ハイコの心根がひん曲がっているかもしれませんが、そういう「悲しみ」ではあまり共感できませんでした。
そしてそれと同じくらい「生死」に対する向き合い方は人それぞれなので、ハイコがもし高木さんの立場だったら…なんて考えるのもおかしな話です。

でも、あとから高木さんのインスタグラムをみて、やっぱり泣けてきますね。
これは高木さんを少なからず知ってしまったからでしょう。
一方的にシンパシーです。

おしまい

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