47歳の独女が、迷走の日々を綴っています。

ザ・ノンフィクション~女装と家族と終活と~キャンディさんの人生 を見て

本・テレビ・食 レビュー
Photo by Jack Cohen on Unsplash
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こんにちは、ハイコです。
今日は日曜日。
オリンピックで放送はお休みかな?とおもったら、やっていました「ザ・ノンフィクション」。

ザ・ノンフィクション ⇒クリックするとフジテレビ公式ホームページに飛びます。

今日は女装家のキャンディーさん(69歳)を取り上げていました。
一人暮らしで月の年金は6万ほど、間質性肺炎(肺が少しづつ硬くなり、呼吸機能が低下していく病気)を患いながらも週に5日の清掃の仕事で年金とは別に収入を得ながら、1日100円の生活を10年ぐらい続けているとのこと。
夕飯に作っていた魚肉ソーセージ入りの冷やし中華はおいしそう。 葛飾柴又でキャンディキャンディグッズコレクションの展示を毎週土曜日やっているそうです。
どんなドン詰まりな生活をしているのかと思いきや、過去には結婚し、写植屋さんとして生計をたて、3人の息子の父親。
しかし、奥さんに女装の趣味がばれ42歳の時に離婚されたそうです。(息子二人の親権をキャンディさんが持ったそう。)

40年前から女装するって、相当社会の逆風があったと思います。
今でこそジェンダーの問題が取り上げられ、ジェンダーレスとか、男らしさや女らしさってなんだと問題提議されていますが、40年前はそんな言葉の片鱗も無かったのではないでしょうか。
性に対して「こうあるべき」という固定概念が根強くあったと思います。

アラフィフハイコもがっつりその教育を受けて育った世代。
だからこそ意識をしないと、うっかり自分も40年前と同じ思考に陥ってしまいそうです。

人それぞれ様々な考え方があるとおもいますが、ハイコも4人兄弟のなかの女一人。
昔から「女らしさ」を求められて育ちました。
父親が死んだときは「でも、3人も男の子がいて良かったじゃない。」と親戚のおばさんが母を慰めているのを聞いて、ハイコは女だから役に立たないのか?という悔しい思いをしたこともありました。
今でこそ「女の子が1人いてよかったね」といわれますが…。
都合よく男だ女だといわれて、それも正直なんだかなぁと思います。
程度の差はあれど、誰もがジェンダーに対する先入観に傷ついたり、傷つけたりしているのかもしれません。
そういう気持ちを持ってこの番組を見ると、なんだかとっても羨ましい。
そして、心強い気持ちになるのです。
キャンディーさんのような人を当たり前に受け入れられる社会。
ザ・ノンフィクションにも、もはや当たり前すぎて取り上げられなくなる社会になったら、本当のジェンダーレスな社会になるのかもしれません。

話は飛びますが、社会って誰が作るんだろうな、と思います。
オリンピックで選手への誹謗中傷が問題になっていますが、それって人の声であって、それはなんだ?宇宙人ではないはずで、すぐ身近であったり、地球の裏側だったりするけれど、同じ人間です。
社会が社会がって言われると、なんだか得体の知れないもののように感じてしまうし、それが大勢みたいなイメージを持ってしまうけれど、結局自分と同じ人間の集合体ならば、対話できるはずです。それがうまくいかないと、いきなり社会のせいになる。
社会が悪い、社会がそういう流れだから…でも、それは思考の停止だし努力を放棄したことになるのです。
とりあえず、社会の一部である自分はどうなんだ?と考えることが一歩前進することになるとハイコは自省も込めて思います。

ちょっと話が飛びましたが、キャンディーさんもさることながら、キャンディーさんのお母さん、とても素敵です。「酒・たばこ・ギャンブル・女遊びをしないから、女装に理解をしてほしい」と、元奥さんをたしなめたとのこと。
たしかに酒たばこギャンブル女遊びよりは、ハイコ的には女装のほうが圧倒的に無害だと考えます。
そこを害とするかどうかは人それぞれなのかもしれませんが、立場も変われば考えも変わるということで、一概に言えない難しさがありますが。

オチがないけれど、古い固定概念などどこ吹く風、飄々と自分の好きなことに打ち込んでいるキャンディーさんがちょっと羨ましいなと思うハイコなのでした。

おわり

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