47歳の独女が、迷走の日々を綴っています。

人生折り返し?写真の断捨離で凡人である自分を噛みしめて思い出す「非凡な美人」の話

日々の雑考・できごと
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どうも、ハイ子です。

先日、大量に写真の断捨離を行いました。

ここ10年ほどは写真もデータでのやり取りがメインになっているので、年代的に最も写真が残っているのが20代から30代前半のものです。

当時は「デジカメ」が主流でした。

フィルムカメラほどの重々しさもなく、撮ってから好きなデータだけを写真にすることができる気軽さもウケて、写真を撮りまくっていた気がします。

ということで、はからずも断捨離によって「人生で女として最も輝いていた時」の思い出を振り返ることになりました。(大袈裟)

改めて写真を見てみると、たしかに肌の状態も今とは比べ物にならないし、もちろん体形も違います。

そこだけを切り取れば確かに「輝いていた」と言えるのかもしれません。

しかしそれは「凡人の輝き」に過ぎません。

厳しいことを言えば、凡人なりに輝きを放っているならばまだしも、どうもおしゃれに対して「迷走」気味だったハイ子。

当時長い黒髪をひっ詰めたり、はては三つ編みをしたり、二つ結びをしてみたり、途中で気が変わってばっさりショートにしたかと思えば、ロックテイストのリストバンドをしてみたり(会社に制服があったのですが、仕事中もリストバンドをしていました。)なかなかのファンキーっぷりでした。

後輩からは「ちょっと変わった人」「年齢のみならず、すべてが不詳の人」という第一印象を持たれていたようです。

30代前半になって、ようやくTOMORROWLANDなどの「きれい系」に目覚めるも、メイクはやっぱり迷走(というか、ノーメイクに近い薄化粧)しており、若さゆえになんとかなった部分もあるのでしょうが、それらの激動時代を経て今に至ります。

今はどうかというと、一周回ってユニクロユーザーになり、量産型のおばさんになっていると思います。

とはいえ、やっぱり若いときは「若い」というだけで輝いていたのですよ。

周りのみんなも同じく若いので、ずば抜けて輝くことは芸能人でもない限り、無理な話ではありますが、とにかく輝いていたのだと、この年になるとつくづく思います。

親戚のおばさんに「若さが一番のお化粧よ!」と言われたときは、何を言っているのか分かりませんでしたが、今ならただひたすらに同意です。

しかし「ずば抜けて綺麗な人」というのは、いつの時代にもいるわけで、そんなことあるかい!と思いたくても、現実は残酷に「綺麗な人」と「そうでもない人」を区別するのです。

かつてこんなことがありました。

自分の中では「おしゃれ・綺麗さ・いけてるピーク」であった30歳の時に、会社の飲み会があったのです。

たしか部の忘年会だったと記憶しています。

仕事を終えて、後輩数人と東京新橋の会場(居酒屋)に徒歩で向かいました。

イメージ



当時はまだまだ仕事帰りに友達と落ち合って飲むことがあり、会社から新橋の飲み屋街への道は、いつも歩くルートでした。

しかし、その日は全く様子が違いました。

いつもは風景の一部に過ぎなかった「キャバクラのスカウトのお兄さん」が、これでもかと道をふさいでくるのです。

なぜかというと、一緒に歩いていた後輩の一人に、会社イチ美人な子がいました。

明らかにこっちは、団体行動かつ目的をもって歩いているにも関わらず、スカウトのお兄さんはその美人の彼女にまっしぐら、こっちの事情はお構いなしに話しかけてくるのです。

次から次へと声を掛けられ、彼女はまっすぐに歩けないほどです。

ハイ子がいつもこの道を歩くとき、スカウトのお兄さんがチラチラとこちらを見ているのを感じることもありました。

「用事があるので、話しかけないでください!」オーラを、それとなく出していた自信過剰な自分が恥ずかしくなりました。

オーラなんて出さなくても、誰も話しかけてきませんから…。

あの晩「会社イチ美人な後輩」と一緒にあの道を通った時「ああ、自分はお呼びではないのだな…これからは安心してマイペースでこの道を歩けるな…」と、遠い目をして感じたのを、昨日のことのように思い出します。

そういえば、ハイ子が道を歩いていて声をかけられるのは「リアルに道に迷った人」と「無料で手相を観てくれる人」だけでした。

大体の人がそんなもんかと思っていたけれど、やはり「美人」は違うのですね。

彼女には彼女なりに、苦労もあるでしょう。

そしてこちらが気を遣わなくても、こんなことは日常茶飯事で、スカウトマンのあしらい方も手なれた感じでした。



話は長くなりますが、もう一つ思い出しました。

高校生時代、若さでいえば「スパーク」レベルで、輝いていた時の話です。

普段あまり会話をしないクラスメイトが話しかけてきました。

クラス替えを終えたばかりの4月だったと思います。

新年度スタート当日に、クラスで集合写真を撮るのが習わしだったのですが、彼女はその写真を父親に見せたそうです。

その際に「この中でどの子がタイプ?」と父親に質問をしたところ、父親はハイ子を指さして「この子」と言ったそうです。

彼女が理由を聞いたら、その父親は、

「この中では、派手でもなく、地味でもなく、一番普通そうだから…。」と言ったそうな…。

ちなみに、彼女はクラスで一番かわいい子(ハイ子目線)で、学校帰りにサラリーマンにストーカーに遭ったとか、なかなかの苦労をしていました。

とはいえ、わざわざそれを本人に報告しますかね…。

キラキラしているつもりの時分に「一番普通そう」と言われて複雑な心境にならないわけがないです。

写真を断捨離していて、思い出す数々の逸話…。

ちょっと収拾がつかなくなってきました。

ということで、無理やり終わります。

凡人バンザイ、量産型おばさんどんとこいです。

おしまい

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