47歳の独女が、迷走の日々を綴っています。

まだ間に合う⁉アラフィフが半年の独学で宅建合格‼試験までの一部始終

資格・学び
この記事は約9分で読めます。
スポンサーリンク

どうも、ハイ子です。

現在派遣で会社勤めをしている47歳です。(2023年4月現在)

2022年の1月から11月まで無職でした。

その間の唯一のタスクとして「宅地建物取引士」の資格取得を掲げていました。

そして無事合格することができました。

完全に独学です。

今回は合格までのプロセス、不動産知識ゼロのアラフォーがいかにして合格に至ったかをご紹介しようと思います。

スポンサーリンク

試験概要

まずは宅建試験の概要を説明します。

すでにご存じの方は飛ばしてください。

宅地建物取引士(以下宅建)は国家資格です。

受検資格は特にありません。

実務経験も不問です。

(ちなみに他に受験資格の要らない国家資格として、ファイナンシャルプランナー3級や、旅行業務取扱管理者などがあります)

試験は年に1回のみ。

コロナ禍の2020年~2022年は、密を避けるために会場の座席数を減らしたため、年2回(10月と12月)のイレギュラー開催でした。

受験の申し込みは例年7月、ネット申込と郵送での申し込みがあります。

ネット申込はスマホがあれば写真データを添付して送れるので、ハイ子はネット申込にしました。

試験会場はあらかじめ申し込んだ地区の範囲内でアサインされ、8月の下旬ごろに試験会場の通知がハガキで届きます。(年2回開催のときはこのタイミングで受験月も決まりました。)

そして受験票が9月に発送されます。(12月試験の場合は10月発送)

試験問題は全部で50問。

・権利関係(14)

・法令上の制限(8)

・税その他(3)

・宅建業法(20)

・5問免除項目(5)

()内は、2022年度の出題問題数。

合格ラインは事前に決まっておらず、合格発表と同時に開示されます。

2022年度の合格ラインは36点でした。

4月、試験勉強開始(試験まで7か月)

試験勉強ですが、4月に始めました。

実はハイ子は2021年にも宅建受験に挑戦していたのですが、散々な結果に終わっています。

というのも、別に頭が良いわけでも人並み外れた記憶力があるわけでもないのに、勉強を始めたのは8月の終わり。

正味1カ月強で試験に臨みました。

そりゃ…受かるわけない…。

ファイナンシャルプランナー2級に3週間強の勉強時間で合格していたので、すっかり自分はできると勘違いしていたのです。

しかし、ファイナンシャルプランナー2級とは段違いに難しいということをそこで身をもって経験しました。

勉強開始当初、自分に合わない方法で失敗

勉強の教材ですがファイナンシャルプランナー3級と2級取得時にお世話になった「みんなが欲しかった」シリーズを買いそろえました。

みんなが欲しかった宅建士の教科書
みんなが欲しかった宅建士の問題集
みんなが欲しかった宅建士の12年過去問題集

ちなみに4月から始めた勉強方法はひたすらに「教科書を読んで頭に叩き込む」⇒「問題集を解く」というものでした。

この方法でファイナンシャルプランナー2級も合格していたので、どうにかなると思っていたのです。

とりあえずこのルーティンを一巡してみて、半信半疑(この時点で分かった感ゼロ)で過去問を解いてみたのですが、結果は50点満点中17点でした。

しかもこの17点も、これかな…というあてずっぽうでやってみて偶然正解だったという問題もあったので、実質自信をもって正解している!と思えた設問は10点ぐらいでした。

このペースで…果たして10月試験に間に合うのだろうか…。

突然不安が襲ってきました。

方針転換!昭和の奥義「書いて覚えろ」

このままではいけない…‼

と、思ったのですがあまりの自分の出来の悪さに心がくじけ、すっかり勉強をさぼってしまいました。

気が付けばゴールデンウィークも終了し、5月下旬…。

ますます試験に間に合わない…。

そう思った私は暴挙に出ます。

ただひたすらに「書きまくる」という方法をとったのです。

とにかくひたすらに教科書の文章をノートに書き写しました。

といっても「まんま書き写す」のでは意味が無いので、要点を頭の中でまとめながら、主要な箇所だけ書き写すという方法です。

しかし少しでも集中が途切れると「まんま文字を書き写しているだけ」という状態になります。

なるべく集中が途切れないように、ただ「今日はここまでやる!」と、自分に課したページ数だけは必ず書き写すということを毎日行いました。

もちろん教科書をノートに書き写した直後、その教科書に対応した問題集の問題を解くということもしました。

最終的に書き写したノートは3冊にもなりました。

余談ですが、見返したら4月20日にパンダを見る…という、日記をつけはじめた自分がいました。☟☟


ここまでやって本試験の過去問を解いてみたところ、正解率はぎりぎり合格ラインの30点台後半になり、ぐんとアップしていました。

手ごたえありです。

ちなみに書き写したノートですが、その後一度も読み返すことはありませんでした。

本当に書いて覚えるためだけのものでした。

この時点で7月中旬になっていました。

思わぬ落とし穴…知識のピークは7月?試験は10月⁉

手ごたえに気を良くした7月。

ここで集中力の糸がきれてしまいました。

この時気が付いていなかったのですが、宅建勉強の極意…それは「毎日少しでもいいから勉強を続ける」ということです。

その極意を知らなかった私は、ここですっかり試験勉強から距離を置いてしまいました。

冷静に思い返すと、おそらく私の知識のピークは7月中旬だったと思います。

7月下旬から8月のお盆にかけて呆けてしまい、ここでせっかく積み上げた知識が毎日少しづつ抜け落ちていることに気が付いていませんでした。

お盆が明けてから、最終チェックのつもりで過去問に再び手をつけてみたのですが、ここで驚きました。

あれ?全然思い出せない…。

そうです。

たかが一か月前に答えられた問題が、解けなくなっていました。

それもそのはず。

宅建は「仕組み」を理解するというより「暗記が命」です。

呆けた期間ですっかり知識は抜け落ちていたのです。

鼻血がでるほど焦りました。

焦る気持ちを救ってくれた動画とサイト3選

しかし、落ち込んでいる暇はありません。

試験は2か月後に迫っているのです。

再びノートに書き写している時間はない…。

ということで、教科書を見ながら記憶を呼び覚まし、ひたすらに問題集を解くという方法をとりました。

幸い呆けていたのが3週間程度(長い?)だったので、知識の回復は意外と早かったように感じます。

この時点で本試験の過去問も7月と同じくらい解けるようにはなっていました。

しかしベストを尽くしても、不安はつきまといます。

孤独に教科書&問題集と向き合っているだけで、本当に受かるのだろうか…。

そんなときにハイ子を救ってくれたのが下記にあげる2つのYouTubeチャンネルと1つのサイトです。

①宅建吉野塾☟☟☟

②棚田行政書士の不動産大学☟☟☟

③宅建試験ドットコム☟☟☟

宅建士 一問一答道場🥋【最新法令対応済】

①の吉野塾さんのチャンネルは、主ににフリー(無料)模試でお世話になりました。

すでに「みんなが~」の問題集を複数回やっており、設問自体を覚えてしまっているものもあったので、初見の問題をやらなければ…という気持ちになっていました。

今振り返ると、もう少し早い8月頃に出会っていれば、直前になって焦らずに済んだかもしれない…と思います。

フリー(無料)模試は毎年割と早い段階で公開されるので、活用しない手はないと思います。

ワンコイン(500円)模試も10月の試験直前にトライしたのですが、合格ラインに届かずこれまた焦りました。

しかし、これが試験本番だったら挽回がききませんが、まだ本番じゃない‼と自分に言い聞かせ解説動画を見ました。

それでも知識が充分じゃない…と感じたら再び「みんなが~」の教科書を開いて頭に叩き込みました。

②の棚田行政書士さんのチャンネルは、8月下旬ごろから欠かさず見ていました。

毎日新しい動画がアップされており、割と短めの動画なので飽きずに見ることができます。

知識の補充になることももちろんですが、テンポの良い動画なので勉強の気分転換にもなりました。

③の宅建試験ドットコムですが「宅建士一問一答道場」は本当にお世話になりました。

毎日50問解くと自分に課し、試験の一か月前ぐらいから黙々とやっていました。

ただこの50問ですが出題元は本試験の過去問から(法令改正等は反映されています)なので、数に限りがあり、やっていくうちに問題を覚えてしまう…ということも無きにしもあらずです。

そんなこんなでお盆明けに積み上げた知識が抜け落ちていたことからかなり焦ったものの、何とか挽回できました。

そして9月中旬から試験当日までは、追い込み期間という感じで、平均して一日5~6時間は勉強していたと思います。

既述の通り、みんなが欲しかった~の問題集は教科書の文言をノートに書き写しながら、各チャプターごとに解いていました。

9月下旬からは「ひたすら問題集を解く」ことにシフトしました。

最終的に試験日までに最低5回、苦手な分野は9回解きました。☟☟


無職だったこともあり、これしかやることがない…という感じで、たっぷり時間を捻出することができました。

試験当日と試験後の感想

試験当日は、早めに家を出ました。

試験会場の近くの図書館で苦手な部分を最終チェックし、あとは吉野塾さんのチャンネルで「受験生の皆さん頑張れ」という主旨の生配信動画を見ました。

本当に心細かったので、この手の動画はグッときたし、支えになりました。

もう泣いても笑ってもあと半日後には結果がでているのか…と思うと怖い気持ちもありました。

正直なところ大学受験よりも勉強したと思います。

それだけ勉強したからこそ、とてつもなく緊張していました。

そして、試験を終えたのですが…。

まるで手ごたえのない自分に愕然として帰ったのを覚えています。

まっすぐ帰るのが辛くて、途中博物館に寄り道して帰りました。

やっぱりだめだったのか…知識ゼロ、40代後半での挑戦は無謀だったのか?と自問自答。

が、結果は意外なことに合格でした。当日の様子はこちらのブログをどうぞ☟☟☟

アラフィフ無職…独学で臨んだ宅建試験の結果をご報告
前置き眺めですが、宅建試験の得点結果(仮)を報告したいと思います。

まとめ

終わってみると、やっぱり宅建はめちゃくちゃ難しいと思います。

世の中いろんな人がいるので一概には言えませんが「宅建は簡単」と言っている人がいたら「それってあなたの感想ですよね?」と言いたくなります。

そんな言葉に乗せられたつもりはないものの、まんまと2021年は失敗しているので、人の事をとやかくいえる立場ではありません…。

とはいえ2021年の「やっつけ勉強と不合格」は苦い経験として、合格への布石になったと思っています。

こちらのブログにも書いていますが、ファイナンシャルプランナー2級の勉強とは段違いなぐらいに難しかったな…と感じています。

とはいえ、不動産知識ゼロの記憶力が低下しつつある40代半ばでも自分に合った勉強方法さえ見つければ合格も夢じゃないということです。

勉強方法って本当に大事です。

そして心が折れるというのは、それだけ「勉強した」ということです。

久しぶりに「やってもやっても空を掴むような虚しさ」を味わいました。

脳みその限界を感じました。

しかし、越えられない壁はない。

バカの壁は超えられる。

壁の向こうを見たい!見るんだ!という前向きな気持ちにきりかえられる、自分なりのモチベーションアップの方法も大切だなと思います。

自分の場合はYouTubeの動画でした。

独学と書いていますが、今は動画があるので実際のところ完全な独学(孤独)ではなかったなと思っています。

今年受験に挑戦しようとしている方のお役に立てれば幸いです。

おしまい

みんなが欲しかった!宅建士の教科書

みんなが欲しかった!宅建士の問題集

みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集